2010年、自動車産業の中心は中国?

自動車 ビジネス 企業動向
2010年、自動車産業の中心は中国?
2010年、自動車産業の中心は中国? 全 1 枚 拡大写真

11月の大統領選挙を控えたアメリカでは、雇用問題が論争の中心となっている。

特に厳しい状況に置かれているのが製造業だが、そんな中、自動車用のサンバイザーを製造しているジョンソン・コントロール社が、ミシガン州の工場での885人の従業員を解雇、製造本拠をメキシコに移す、と発表した。

同社によると、アメリカでの従業員への報酬は時給にして14−18ドルだが、メキシコでは2ドル強で、この人件費の差が製品価格に影響を及ぼすため、今回の措置は免れない、という。

しかしもっとショッキングなのは、『デトロイト・フリープレス』紙が発表した以下の数字だろう。

昨年1年間で、GMと中国国内のジョイントベンチャーによる利益は8億7500万ドルで、自動車1台あたりにすると2267ドルとなる。一方、アメリカ国内では560万台を売り上げたが、利益は8億1100万ドルで、1台あたりの利益は145ドルにすぎない。

メキシコよりもさらに安い労働力を得られる中国への進出は今後も進み、2010年には自動車産業の、少なくとも部品工場などの製造拠点は中国となる、という見通しもあり、アメリカの労働者にはますます厳しい状況が待っているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る