中古車の走行距離を過少表示…公取委が警告

自動車 社会 社会

公正取引委員会は29日、山形県天童市内にある中古車販売店が、実際の走行距離よりも大幅に少ない走行距離を中古車情報誌に掲載していたとして、景品表示法違反(不当な表示の禁止)で同店に対して警告を行った。

過少表示がなされたと確認されたクルマ8台のうち、すでに2台が販売されていたが、購入者はこの事実を知らなかったという。

これは公正取引委員会(公取委)が29日に明らかにしたもの。問題の店では今年1月、中古車オークションで入手したクルマ8台を店頭で販売していた際、販売促進のために掲載を依頼していた中古車情報誌2誌に対し、実際よりも大幅に少ない走行距離を申告。この内容で広告の掲載を行わせていた。

8台中7台が走行距離10万kmをオーバーしていたが、オークション原簿の上では16万km走行している平成5年式の日産『セドリックワゴン』を8万km、同14.4万km走行のホンダ『レジェンド』を10万kmなどと表示していた。多いクルマで8万km、少ないクルマでも5000kmほどの過少表示があったとみられる。

こうした過少申告が行われたクルマのうち2台はすでに売却されていたが、購入者は店頭にあった実物を見て購入を決めており、情報誌に走行距離が過少掲載されていたことは知らなかったようだ。

ただし、現物ではメーター巻き戻しなどは確認されず、公取委では客の気を引くための過少表示だったと最終的に認定。景品表示法違反(不当な表示の禁止)での警告を行った。

この店は1998年にオープンしたが、これまでにも同様の過少表示をしていたかどうかについて、公取委では「確認できない」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る