兵庫県警は1日、昨年9月に「追悼暴走」と称し、神戸市内で集団暴走を行った暴走族グループのメンバー16人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で3月31日までに逮捕した。
暴走に関わったメンバーは総勢40人あまりとみられ、警察では逮捕したメンバーを厳しく追及し、現在も逃走や潜伏を続けるメンバーの摘発を続けていくという。
これは兵庫県警・神戸地域暴走族取締合同捜査班が明らかにしたもの。問題の暴走は昨年9月15日に行われている。
神戸市中央区を拠点とする暴走族グループのメンバー約40人が25台あまりのバイクに分乗。約2時間に渡って神戸市灘区や中央区内の国道2号線を中心に暴走行為を繰り広げた。
この日は過去にこのグループを率いていた「伝説の総長」と呼ばれる人物が刺殺されて日にあたり、例年「追悼暴走」と称した大規模暴走が行われている日でもあった。このために暴走は事前予想されており、警察では主要交差点にビデオカメラを配置。暴走を撮影記録することでメンバーを特定、検挙する方式を取った。
警察では撮影した映像の分析を進め、今年1月下旬に少年2人を逮捕。このメンバー供述からいもづる式に他の参加メンバーも逮捕。3月31日までの人数は16人に達した。
警察ではまだ人物の特定が出来ていない約20人について、新たに逮捕したメンバーや、携帯電話の通話記録なども分析。グループ壊滅も視野に入れた摘発を続けていく方針だ。