北海道のタイヤ脱落、関係3社を送検

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北海道警は8日、今年2月に江差町内でダンプトラックのタイヤを整備不良が原因で脱落させ、3歳の男児を死亡させたとして、このダンプトラックを所有する会社、借り受けていた会社、そしてそれをまた貸しされて実際に運行していた男を、同日までにそれぞれ書類送検した。

この事故は2月18日の午後4時35分ごろ発生している。江差町水堀町付近の国道229号線で、砂利を搭載して走行していた10トン積みのダンプトラックの左側後輪タイヤ2本が突然脱落した。

タイヤは歩道上を滑走し、うち1本が歩道を歩いていた3歳の男児を直撃。負傷した男児はすぐに病院へ収容されたが、事故から11時間後に脳挫傷などが原因で死亡している。

その後の調べで、このダンプトラックは青森県弘前市の砕石業者が所有し、昨年5月に北海道上ノ国町にある砕石業者に貸与されていたことがわかった。この会社が使用しなくなってからは、事故当時に運転していた62歳の男が経営する会社にまた貸しされていた。整備についてはその時点で使用しているものが行っていたとみられる。

北海道警・江差署ではそれぞれに責任が及ぶと判断。本来の所有者である青森県弘前市内の「三上砕石運輸」は貨物自動車運送事業法違反(減車の無届け)容疑。

三上砕石運輸から借り受けたダンプをこの会社には無断で、しかも有償でまた貸ししていた北海道上ノ国町の「北祥」と、その経営者は道路運送法違反(有償貸出)容疑。

そして事故当時にダンプを運行していた江差町の新和建工と、運転していた社長は貨物自動車運送事業法違反(増車の無届け)容疑で、8日までにそれぞれ書類送検した。

警察では複雑な所有・使用の関係が事故の一因にもつながったとみている。

《石田真一》

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