泥酔運転で5人死傷…懲役10年

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泥酔状態でクルマを運転しているところを警察官に発見され、逃走する途中に他車と衝突する事故を起こして9歳の男児ら5人を死傷させたとして、危険運転致死傷罪に問われた21歳の男に対する判決公判が9日、さいたま地裁で開かれた。

裁判所は被告に対し、懲役10年の実刑を命じている。

この事故は昨年11月23日に発生している。同日の午前5時20分ごろ、久喜市内をパトロールしていたパトカーが蛇行しながら走る乗用車を発見し、停止を求めた。

クルマはこれを無視して逃走。途中でガードレールやブロック塀に数度の衝突を繰り返し、さらに赤信号を無視して進入した久喜市南4丁目付近の県道交差点で、青信号に従って走行していた44歳男性の運転する乗用車と出会い頭に衝突した。

この際、後部座席にいた9歳の男児が車外に放出され、全身を強く打って死亡した。

これまでの公判で、被告の男は事故直前までアルコール度数の高い泡盛を含む大量の飲酒を行っていたこと、以前にも交通違反を繰り返し当時は執行猶予中だったため、警察に逮捕されることを恐れて逃走したことが判明。

検察は裁判所に対して懲役13年の実刑判決を求めていた。

9日に行われた判決公判で、さいたま地裁の若原正樹裁判長は「無謀極まりない運転で少年の命を奪った責任は重大」と指摘。「将来を絶たれた少年の無念な思いは想像に余りある」として、男に対して懲役10年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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