シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立

コルベットZ06、ZR1、ZR1Xが独ニュルブルクリンク北コースで新記録(写真はZR1X)
コルベットZ06、ZR1、ZR1Xが独ニュルブルクリンク北コースで新記録(写真はZR1X)全 8 枚

シボレー『コルベット』の「Z06」、「ZR1」、「ZR1X」の3車種が、ドイツのニュルブルクリンク北コースで記録的なラップタイムを達成した。

ニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」を樹立したコルベット

今回の挑戦は、同サーキットの歴史上初めて、1つの自動車メーカーが3台の異なる車両で、3人の非プロドライバーによる3つのラップタイムを1回の訪問で記録するという前例のない試みとなった。

最も注目すべき記録は、電動化された全輪駆動のZR1Xが達成した6分49秒275で、これは非プロドライバーによるニュルブルクリンクの公式記録として最速タイムとなった。運転したのは車両ダイナミクス技術者のドリュー・カッテル氏。

1064hpのZR1は車両ダイナミクス技術者のブライアン・ウォレス氏が運転し、6分50秒763を記録。670hpのZ06は車両パフォーマンス・マネージャーのアーロン・リンク氏により7分11秒826のタイムを刻んだ。

GMのマーク・ロイス社長は「これまでどの自動車メーカーもこのようなニュルブルクリンクでのラップ挑戦を行ったことはない」とコメント。「開発から生産、そしてグリーンヘルでの記録まで、GM技術者と車両が成し遂げられることに限界はないことを明確に示した」と述べた。

今回使用された車両は全て米国仕様の市販車で、サーキットが推奨する安全装備のみを追加。ロールフープ、レース用シート、消火器、6点式安全ハーネスを装着した。

3人のドライバーは合計でニュルブルクリンクに31回訪れ、1825周の経験を持つベテラン技術者。彼らは車両の開発から記録挑戦まで一貫して担当し、プロドライバーではない技術者による世界最速レベルの記録を樹立した。

この挑戦の模様は新しいドキュメンタリー「Homegrown Speed: A Corvette Story」で紹介されており、GMのミルフォード・プルービング・グラウンドからドイツまでの道のりを描いている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
  5. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る