車内放置死…医師、娘の存在忘れる

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13日午後、岐阜県笠松町内の病院駐車場に駐車したクルマの中から、1歳の女児がぐったりして倒れているのを、この女児の父親で、発見場所の病院に内科医として勤務する41歳の父親に発見された。

女児は病院内で治療を受けたが、1時間後に死亡した。警察では車内へ長時間放置されたことによる、熱中症が死因と推定している。

岐阜県警・羽島署によると、警察への通報があったのは13日の午後0時45分ごろ。笠松町田代にある病院の関係者から「医師が自分の娘を駐車場に置いたクルマの車内に誤って放置した」というような内容の通報が寄せられた。

警察が病院に急行した際は治療中だったが、車内放置されたとする1歳の女児は意識が回復しないまま、発見から1時間後に死亡している。

この女児を放置したのは、同病院に内科医として勤務する41歳の男性で、警察の調べに対しては「出勤前に保育所に寄って長女を預けるつもりだったが、長女が静かだったことや、遅刻しそうだったことからその存在を忘れてしまった」と供述しているという。

事態が発覚したのは通報の直前、男性の妻が保育所に女児を迎えに行った際、女児が保育所には預けられていないことが発覚したためで、妻から連絡を受けた男性が駐車場に止めたクルマを確認したところ、女児がぐったりとしているのを発見した。女児は少なくとも4時間近くは放置されていたとみられる。

クルマは窓が完全に閉め切られて駐車されており、岐阜地方気象台の観測では、発見された時間帯には摂氏24.3度の最高気温を記録していた。車内の温度は同70度近くにまで上昇していたとみられ、警察では女児が熱中症で死亡したものとみて、司法解剖を行って死因を特定する方針だ。

《石田真一》

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