15日夜、大分県大分市内の県道で、警察の交通取り締まりから逃れようとした2人乗りのバイクが22歳の巡査と接触。この巡査に重傷を負わせながら、バイクを捨てて逃走するという事件が起きた。容疑者は翌日までに逮捕されている。
大分県警・大分中央署によると、事件は15日夜に発生している。同日の午後8時40分ごろ、大分市明野東付近の県道で同署が交通取り締まりを実施していたところ、パトロール中のパトカーから「2人乗りのバイクがそちらに向かっている」との通報を受けた。
同署員2人が走ってきたバイクを止めようとしたところ、バイクはこのうち1人に向かって突進。22歳の巡査に衝突した。
この事故で巡査は転倒し、右足の骨を折る重傷を負ったが、バイクに乗った若い男2人はバイクを捨て、そのまま走って逃走した。
警察では重傷ひき逃げ事故として捜査を開始。乗り捨てられたバイクのナンバーから所有者を割り出し、任意で事情を聞いた。
その結果、この所有者は22歳の男にバイクを貸したことを認め、供述によって得られた男の特徴と、現場から逃走した男の特徴が一致したため、この男が容疑に関与したと断定。16日までに業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で男を逮捕している。
警察の取り調べに対し、男は「無免許運転の発覚を恐れ、逃亡した」と供述。容疑については大筋で認めているようだ。