クルマ爆破、爆弾は元自衛官の作品?

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大阪府警は19日、昨年7月に大阪府大阪市平野区内で起きた自動車爆破・運転者などに対する殺人未遂事件で、手製の爆弾を作り、犯行を行った暴力団員に渡していたとして、34歳の元自衛官の男を殺人未遂幇助容疑で18日までに逮捕した。

大阪府警・捜査4課の調べによると、この事件は昨年7月13日に発生している。同日の午前8時55分ごろ、大阪市平野区西脇付近の国道25号線で男性2人の乗った乗用車が大音響と共に爆発炎上した。

男性2人は自力で車外に脱出したが、このうち1人が全身に重度のやけどを負う重傷、もう1人が軽傷を負った。

後の調べで、重傷を負った男性は事件前夜に女性との交際を巡り、暴力団員とトラブルになっていたことがわかった。男性は話をする目的で現地に呼び出され、被害にあったという。

警察では暴力団員がこの男性の殺害を狙ってクルマに爆発物を仕掛けたと断定。捜査を続けてきたが、今月10日にこの暴力団員を逮捕。男の所属している暴力団の事務所から時限式発火装置などの作成方法を記したノートも押収している。

その後の調べで、このノートは、24歳の別の組員が刑務所内で服役者から聞いた情報やインターネット上から探し出して作成していたことが判明。さらにはノートに記されていた情報を用いて、実際に爆弾を製造し、組員らに引き渡していた男の存在も浮上した。

警察では組員らの供述から爆弾を製造した34歳の男を特定し、殺人未遂幇助の容疑で逮捕に踏み切った。この男は元自衛官だったということが調べによって判明している。

警察ではこの男が爆発物の扱いに慣れていた可能性が高いとみて、犯行にどこまで関与したのかについて、さらに追及する方針だ。

《石田真一》

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