阪神高速偽造券の注意情報は偽造グループも活用!? 

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阪神高速道路公団は20日、昨年7月中旬以降に回収れさた偽造通行券が約6万8000枚に達していたことを明らかにした。今年からはモデルチェンジ版とみられる、さらに高精度な偽造券の流通が本格化したとみられており、同公団では注意を呼びかけている。

阪神高速道路公団によると、偽造券は額面700円の阪神東線普通車回数通行券を実物同様に模したもので、昨年7月中旬に発見されて以来、月あたり数千枚が使用されたとみられている。

これらには印刷が鮮明でないなどの特徴があり、それさえ覚えれば容易に見分けることができた。このため、同公団ではWebサイトなどで偽造券の特徴を公表。利用者に対してその見分け方のポイントを示してきた。

ところが今年に入ってから、見分け方で示された“弱点”をクリアしたモデルチェンジ型とみられる新しい偽造券が登場。今ではこちらが主流になってしまった。

ただし、こちらにも券面右上に記された冊子番号が「A2110501」から「A2110509」の9種で、さらには「A」という文字のみが多少小さく、ずれて印刷されているという特徴もある。

だが、短時間で見分けるポイントはこの部分しか無くなったため、現場での発見はこれまで以上に難しくなっている。さらには大口利用者が徐々にETC利用へスイッチしており、偽造券は一般の利用者が持ち込むケースが増えた。使われる枚数もこれによって飛躍的に増加。現場での対応にも限界が生じている。

偽造券の特徴を公開すればそれを克服した新モデルが現れるという、いたちごっこ状態が続いているが、公団では「回数券は正規の販売場所で購入してほしい。安いからといって購入した券がすべて偽造されたものだったということは珍しくない」と利用者に呼びかけている。

《石田真一》

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