運転手が覚せい剤使用、バス会社に車両使用停止の処分

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国土交通省・北海道運輸局は21日、39歳の運転手が覚せい剤を使用した状態で乗務を行っていた三洋観光バス(札幌市)に対し、同社が保有する大型観光バス車両2台を合計で25日間使用停止とする行政処分を決定した。

問題の運転手はは今年3月10日から18日に掛けての間、札幌市内の自宅などで覚せい剤を使用した後、三洋観光が運行する新千歳空港からニセコ町のスキー場に向かうツアーバスの乗務に就いていたとして、北海道警に覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されている。

男の腕には注射器を使用した際に生じる内出血痕が腕に多数残っているような状態だったが、乗務前の点呼ではこれが発覚することなく、そのまま乗務させていた。

運輸局が行った監査では、三洋観光では新人運転手に対する運転適性検査などを行わず、乗務員の健康チェックについても怠っていたとみられる。今回の件はレアケースだが、運転手の健康状態などを記す乗務員台帳には誤記載もあり、運転手の健康状態が悪化した場合でも見落とされる可能性が高いことがわかった。

このため運輸局では「会社側にも一定の責任は生じていた」と判断。同社が保有する大型観光バス車両のうち、1台を5月6日から12日間、もう1台を同日から13日間の使用停止にする行政処分を命じた。

また、再発防止策を策定し、24日までに同局へ伝えるようにも通知している。

《石田真一》

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