「5000円で違反を見逃して」贈賄で現行犯逮捕

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神奈川県警は22日、駐車違反で摘発した34歳の男が反則通告書(いわゆる青キップ)の交付を行おうとした警察官の制服ポケットに現金をねじ込み、違反逃れを依頼したとして贈賄の現行犯で逮捕した。

神奈川県警・磯子署によると、事件が起きたのは22日の午後2時30分ごろ。横浜市磯子区磯子付近の県道で、同署・地域課に所属する53歳の巡査部長が駐車禁止エリアに路上駐車されていた軽自動車に対して駐車違反の取り締まりを行おうとした際、このクルマの所有者を名乗る34歳の男が小走りに近づいてきた。

男は現場に約40分間駐車しており、巡査部長は違反の事実を告げ、男に対して免許証の提示を求めた。男は「勘弁してください」と謝罪を繰り返し、違反を見逃すように頼んだ。

巡査部長は「それはできません」と答え、反則通告書に違反内容の記載を始めようとしたところ、男が財布から5000円札を取り出して「これで見逃してください」と言いながら、制服のポケットにそれをねじ込もうとした。

このために巡査部長は「違反逃れのための贈賄行為」と判断。男を贈賄の現行犯で逮捕している。男は警察の取り調べに対して「こんな大事になるとは思わなかった」と供述しているという。

神奈川県警によると、こうしたケースでの贈賄摘発は全国的に見ても大変珍しく、県内でも「おそらく初めてなのではないか」とコメントしている。

《石田真一》

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