【新型ジャガー『Xタイプ・エステート』海外試乗】ジャガーでワゴンがなんとも新鮮!…小沢コージ
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フォード譲りのV6エンジンは上質感が足りないし、室内のクオリティ、走りも大味。正直「これじゃベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』とはまっとうに戦えないな」って感じ。だが、今回の『エステート』で希望が見えてきました。
正直、クオリティはまだモノ足りない。だけどステアリングフィールは滑らかさを増したし、乗り心地も昔に比べてしなやかになった。とくに足の柔らかい「SE」のほうはね。
なにより一番の魅力は「ワゴン」であること。まず「ジャガーでワゴン」というハズし具合がいい。意外性があるうえ、スタイルもジャガー特有の欠点を補ってくれる。
実は今までのXタイプには致命的な欠陥があった。ジャガーらしくエレガントなスタイルなのはいいが、どうにもオヤジ臭い。この点、このエステートはほどよくモダン。リアデザインが古臭くなくていい。
それからラゲッジスペースがまとも。容量は445リッター(リヤシートを倒すと1415リッター)もあるそうで、ライバルたちに引けを取らない。セダンだと露骨にトランクが狭めだったりして、「ジャガーはやっぱりカッコだけ」って感じだったが。
ってなわけでベンツ、BMWはちょっと…という人にピッタリな実用ブランドコンパクトカー。値段、高めだけど悪くないです。
《小沢コージ》