【暴走羽田空港】クルマを強奪、滑走路内を約40分間

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28日夜、東京都大田区の東京国際空港(羽田空港)で、空港に勤務する女性からクルマを強奪した男が空港の制限区域内に侵入、約40分間に渡って滑走路などを暴走する事件が起きた。男は最終的にクルマを乗り捨てて海に飛び込み、溺死している。

警視庁・東京空港署、国土交通省・東京空港事務所によると、事件が起きたのは28日の午後7時10分ごろ。羽田空港の東貨物ターミナル地区付近で、空港に勤務する48歳女性が運転するクルマの前に男が飛び出し、クルマを強引に停止させた。

男は運転席にいた女性を引きずり出すとこれを奪って逃走。国道357号線を経由して、約13分後の午後7時23分ごろに国際線ターミナルに到達した。

男はここで警察官の職務質問を受けたが、意味不明の雄叫びを上げてこれを無視。クルマを急発進させると、そのままフェンスに向かって突進。数度の衝突を繰り返してこれを破壊し、空港の制限区域内に侵入した。

その後、男は滑走路下を通る連絡路トンネル内で側壁に衝突する事故を起こして立ち往生したが、通りがかったリムジンバスを強奪してさらに暴走。縁石に乗り上げて自走不能になると、東京空港交通が所有する管理用ワゴン車を奪ってさらに暴走した。

男は着陸機が使用していたC滑走路付近を走行していたとみられるが、空港事務所が事態を把握し、滑走路を閉鎖するまでには約15分を要し、この間に5機が事態を知らないまま着陸していた。

その後、男はフェンスを乗り越えて海に飛び込んだところを発見。救助されたが収容先の病院で約3時間後に死亡した。死因は溺死だという。

警察と国交省では事件の経緯を調べているが、容疑者が死亡していることもあり、詳しい動機はわかっていない。

《石田真一》

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