1241万円で落札された伝説のコンプリートマシン、奈良のディーラーが購入者と判明 一般公開へ

1241万円で落札された、ヨシムラのコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版
1241万円で落札された、ヨシムラのコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版全 3 枚

ヨシムラが誇る伝説のコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版が、オークションにて1241万円で落札。この高額落札は業界内で大きな話題となったが、同時に注目を集めたのが、落札者が長らく公表されてこなかった点だ。2026年1月11日、その謎が明かされる。

【画像】1241万円で落札されたヨシムラのコンプリートマシン

落札者は奈良県橿原市のスズキ2輪正規ディーラー「SBS奈良橿原」。同店舗にて納車式を兼ねたファンイベントとして、604号車復刻版が初めて一般公開される。そのほかイベントでは、耐久レースの歴史、現役のチームライダーとともに体験型企画が一堂に会する、バイクカルチャーの核心に触れる一日となる。

本イベントは、単なる車両展示や販売促進を目的としたものではない。耐久レースの現場で磨かれてきたヨシムラの哲学、マシンと人の関係性、そして二輪文化そのものを「体感」できる場として企画された。

1241万円で落札された、ヨシムラのコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版1241万円で落札された、ヨシムラのコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版

主役となるのは、ヨシムラのコンプリートマシン「GSX-R750 604号車」復刻版。この車両は、ヨシムラの耐久レース史を象徴する存在として知られ、レースで培われた技術と思想を色濃く反映した一台だ。今回の復刻版は、その精神を忠実に再現したもので、1241万円という落札価格は、単なる希少価値ではなく、耐久レース文化への評価そのものといえる。

本イベントでは、604号車復刻版の展示に加え、ヨシムラレーシングトランスポーターや鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦車両など、耐久レースの現場を象徴する展示が行われる。レースを支える裏側の存在まで含めて紹介することで、ヨシムラというブランドが築いてきた歴史を立体的に伝える構成となっている。

当日は、伝説のヨシムラライダー辻本聡氏、さらには現役ライダーである渕美心氏が来場予定。さらに、ヨシムラジャパンの加藤社長も参加し、ライダー、開発、経営というそれぞれの視点からヨシムラのものづくりやレースへの想いと触れ合える機会となる。

SBS奈良橿原SBS奈良橿原

また、本イベントでは、来場者が参加できる体験型コンテンツを用意。耐久レースのピット作業を模した「タイヤ交換体験」や、実際の給油作業を想定した「給油タンク持ち上げ体験」など、普段は決して触れることのできないレースの緊張感や過酷さを、身体を通して体感できる内容となっている。展示を見るだけでは終わらない“記憶に残る体験”を提供することも、本イベントの狙いのひとつだ。

会場では、SBS奈良橿原オリジナルのヨシムラコンプリート車両を限定5台販売予定。耐久レースの世界観に触れた来場者が、その熱量を「所有する喜び」へとつなげられる導線も用意されている。

さらに同時開催として、MOBIPARKが2026年2月上旬に発売を予定しているEバイクの展示予約会も行われる。レーシングマシンという二輪の頂点から、日常の移動を支える次世代モビリティまでを一度に体感できる点は、本イベントならではの魅力だ。バイクファンのみならず、モビリティやライフスタイルに関心を持つ層にとっても見逃せない内容となっている。

《レスポンス編集部》

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