無人トラックと列車との衝突事故…原因

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国土交通省は4月30日、昨年9月に東京都練馬区内の西武鉄道・池袋線の踏切で発生した電車とトラックの衝突事故について、鉄道側の施設に瑕疵は無かったとする報告書をまとめた。これによってトラック側の過失が確定的になった。

この事故は昨年9月16日の午後4時25分ごろ発生している。東京都練馬区南大泉4丁目付近の西武池袋線の踏切で、踏切手前からゆっくりと線路内に向けて進入していった4トントラックと、池袋発小手指行きの普通電車が衝突。衝突の弾みで電車の1両目が脱線し、付近の住宅と列車の間に大破したトラックを挟み込んで停止した。

トラックを運転していた21歳の男性は事故当時、ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを掛けた状態で近くの自動販売機へジュースを買いに行っていた。男性が列車の警笛に気がついたときには、トラックは無人で踏切内に向かって進行しており、それを止める間もなく列車と衝突したと供述していた。

国交省の鉄道・航空事故調査委員会では、現場での検証や関係者からの聞き取りを継続的に行った結果、事故はトラックのサイドブレーキの効き方が不十分だったために停止状態を維持できなかったことが発端であると判断した。

現場の道路は踏切に向かって約1.6%の下り勾配となっており、サイドブレーキが緩く掛かっていたトラックが滑走して進入、列車と衝突したという。事故当時には踏切の警報機や遮断機も正常に動作されており、これらに瑕疵は無かったことが最終的に確認している。

《石田真一》

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