【新聞ウォッチ】三菱ふそう宇佐美前会長ら7人逮捕、6人は容疑否認

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年5月7日付

●三菱ふそう前会長ら逮捕、タイヤ脱落、責任追及、神奈川県警(読売・1、10、38、39面)

●社説・三菱ふそう、企業体質が問われる前会長ら逮捕(読売・3面)

●タイヤ脱輪、法令順守へ新組織検討、三菱自動車(朝日・13面)

●三菱自動車国内販売20%減、タイヤ事件、経営直撃。4月ふそうも前年割れ(毎日・10面)

●クラリオン、カーナビも大画面(毎日・10面)

●南アフリカ当局、トヨタに罰金、最低販売価格を強制(東京・8面)

●トヨタ、ソアラを一部改良(東京・8面)

●「会社ぐるみの殺人」脱輪で死亡した岡本さんの母親(東京・28面)

●トヨタ、タイ生産倍増40万台2006年めど(日経・13面)

ひとくちコメント

三菱自動車製大型車のタイヤが脱落、歩行中の母子3人が死傷した事故で、三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長ら7人が逮捕された。だが、逮捕された元品質グループ長を除き6人は容疑を否認しているという。きょうの朝日が1面トップで報じたのをはじめ、各紙とも1面、社会面、経済面、社説でも詳しく取り上げている。

読売は社説の冒頭で「企業体質に、根本的な問題があるのではないか。自動車メーカーとして、長年にわたり欠陥を隠し、危険を放置してきた責任は、あまりに重大である」と指摘し、毎日はコラムの「余録」でマーフィーの法則「失敗する可能性のあるものは、失敗する」の基本定理を引き合いに出しながら、「隠れた欠陥は必ず表面化する。マーフィーの法則をバカにしてはいけない」と警告。東京は「事なかれの罪暴け」と企業犯罪の徹底解明を訴えている。

一方、きのうは午後6時から都内のホテルで両社の会長が謝罪会見を行ったが、席上、三菱自動車の岡崎洋一郎会長兼社長は、企業の社会的責任を果たすことを目的とする社長直属の新組織「CSR推進センター」(仮称)を設けることを明らかにしたほか、この場でも「社内の風通しをよくする」ことなどを強調した。これで企業体質が改められるなら何も言うことはないが……。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  5. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る