【日産180】笑うか泣くか…100万台増販が見えてきた?!

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目標達成へのペースは遅いようだが……

日産自動車の3カ年経営計画「日産180」が最終段階に入った。3項目のコミットメントのうち、最大の難関であるグローバル販売100万台の上乗せに向け、今年度も世界で9車種の新モデルを投入して攻勢をかける。

地域別では米国と「一般海外市場」の目標が「当確」となってきたのだが、日本と欧州は未達の可能性が高い。グローバルでの達成は、米国や中国での販売増が持続できるかにかかってきた。

「180」のうち売上高営業利益率8%を示す「8」と、自動車事業での有利子負債ゼロを示す「0」については、初年度の2002年度に早々と達成した。残る「1」は、04年10月から05年9月までの年間グローバル販売台数を基準となる01年度実績(約260万台)に比べ、100万台上乗せして360万台にするというものだ。

「180」計画を発表した際、カルロス・ゴーン社長は100万台を、米国、日本、さらに中国やカナダなどが含まれる一般海外市場で各30万台ずつ、残り10万台を欧州---とブレークダウンした。それぞれの市場担当役員とコミットして積み上げた数字である。

2年目である03年度のグローバル販売実績は306万台(万台単位で四捨五入、以下同)。基準年からの上乗せは46万台なので、100万台に対する達成率は46%となる。1年半を残す段階で、目標の過半数が未達となっているのだから、ペースとしては遅れ気味だ。

03年度までの上乗せを地域別に見ると、日本13万台、米国14万台、一般海外15万台、欧州5万台---となっており、各地域とも目標の半数近くあるいはちょうど半数を達成している。同様に、日産がこのほど発表した04年度の地域別販売目標での累計上乗せ台数は、日本16万台、米国28万台、一般海外30万台、さらに欧州は5万台としている。

1/3●目標達成へのペースは遅いようだが……
2/3●新型車攻勢でアップ率を維持する
3/3●欧州では降参、日本はこれから挽回

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《池原照雄》

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