トヨタ自動車は、2004年3月期の単独決算が営業減益となったものの、連結決算が売上高、利益で過去最高となったことから、年間配当を45円とし、前期比9円増配すると発表した。
トヨタの中間配当は前期比4円増配の20円だったが、期末配当はさらに前期比5円増配の25円とし、年間配当を45円とする。配当性向は26.0%となり、前期と比べて6.2ポイント上がる。年間配当金総額は1512億4600万円。
東京で開催した決算発表記者会見では、記者からトヨタの配当が低く株主を軽視していることを指摘する質問があった。
これに対して経理担当の荒木隆司副社長は、顔を紅潮させながら「8年前と比べて配当は倍以上になっている。3000円の株価なら1%以上の利回りで高い配当だ。トヨタは自己株式の買い入れ消却もしており、配当と合わせた純利益の株主還元率は50%だ」とキレ気味に。
トヨタはグローバル企業として配当が低いのは現実で、よっぽどカンに障った模様だ。