【インプレ'04】松田秀士 アウディ『A8』 エース級のダイナミクス性能

試乗記 国産車
【インプレ'04】松田秀士 アウディ『A8』 エース級のダイナミクス性能
【インプレ'04】松田秀士 アウディ『A8』 エース級のダイナミクス性能 全 1 枚 拡大写真

さすがにアウトバーンがお膝元のドイツメーカーだけに『A8』の高速域での走りには感動する。ハンドリングはメルセデス『S』に比べればアジリティ(俊敏性)が高い。ジャガー『XJ』に比べたらハード系のサスペンションだ。

クワトロ(フルタイムAWD)システムが持つスタビリティとアジリティが両立されたバランスがA8の魅力だ。コーナリング中のダイレクト感がこのクラスとしては、はっきりとドライバーに伝わる。欧州でSクラスより売れているのも納得できる。

ただ、オプションの19インチホイールはいただけない。19インチを履きこなすにはヤワな部分がある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★

松田秀士|モータージャーナリスト
GTでフェラーリを駆る現役レーサー。INDY500やルマンなど海外レースにも積極的にチャレンジする。すでに49歳が目前という年齢ながら、まだまだ走る。モータージャーナリスト活動にも積極的。日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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