【ストラーダ HS400長期リポート その5】3Dジャイロが大きく進化…上下を見逃さないSALAS

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【ストラーダ HS400長期リポート その5】3Dジャイロが大きく進化…上下を見逃さないSALAS
【ストラーダ HS400長期リポート その5】3Dジャイロが大きく進化…上下を見逃さないSALAS 全 4 枚 拡大写真
テレビチューナー部分こそ“ジャンクションボックス”と呼ばれるハイダウェイ部分に移ったものの、ストラーダ『HS400』最大の特長は「必要な機能を本体内へギュッと凝縮した」ということにある。

内部パーツの中でも、HS400の測位性能を高めることにひと役買っているのが3Dジャイロ。同様のジャイロは先代モデルの『HDX300D』(youナビ)にも搭載されていたが、本機からはその機能をさらにパワーアップ。新たに「SALAS」(サラス)という名称を与えている。

このSALAS、クルマの方位角や傾斜角などを約0.01秒ごとに検出。それによってクルマの挙動を精細に感知。「クルマがどの道路を通り、どこに向かっているのか」を総合的に、そして素早く判断するというもの。

一般道の頭上に都市高速が通っているという場所は、大都市圏に多いケース。これまでのナビでは、ナビ自身が「今、このクルマが通っているのは上の道路? それとも下なの?」と迷うことも多かった。その結果、高速道路を通っているはずなのに、自車位置が一般道に飛び降りてしまう(あるいはその逆)というケースが見受けられた。たまになら許せるが、毎回続くとそのナビ自体の測位精度を疑ってしまう。

SALASでは「上下道路傾斜判定」という機能をもっていて、3Dジャイロが傾斜角度で判断するようになっている。この機能が発揮するのは高速道路を使うときに限らず、ビル内部に設置された立体駐車場を使っているときにも大活躍する。駐車場の内部で何周しようが、上下階の移動を激しく繰り返そうが、駐車場から出た瞬間、出口に隣接した道路にしっかりと自車位置が乗る。その正確さにはかなり驚かされた。

もっとも、SALASを有効活用するためには、ナビ本体の取り付け角度などを“学習”させる必要がある。製品には取り付け角度を調べるためのゲージも同梱されており、これによる測定結果を使用前に入力すれば、3Dジャイロがそれを前提に動作してくれる。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  2. ルノー『ルーテシア』新型、新デザインで大胆チェンジ…IAAモビリティ2025
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  5. 3M、カーラッピングに塗装保護機能の新フィルム発売…ドライ施工で作業時間半減
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る