気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年5月19日付
●三菱自動車再建、生産世界で1割減、従業員2割カット、グループ3社首脳級を派遣(読売・2、8面)
●東証新設の会長職、当面は空席、ホンダの宗国氏引き受けず(読売・9面)
●アルカイダ、4回入国、新潟市内に潜伏、ドイツの男逮捕、中古車販売に携わる(朝日・1、35面)
●UFJとの関係、トヨタが維持へ、空席の社外取締役派遣(朝日・8面)
●三菱・ふそう、防衛庁も指名停止(朝日・33面)
●ひと・最前線:ホンダ・杉本富史上席研究員、歩行者の安全に挑む「衝突屋」(産経・11面)
●「パジェロ製造」1000人削減へ、三菱自動車、07年まで段階的に(東京・9面)
●日産、中国巻き返し始動、東風との新工場稼動、30万台販売狙う(日経・11面)
●スズキ、インドで2006年ディーゼルエンジン合弁生産(日経・11面)
ひとくちコメント
2004年3月期の連結最終損益を780億円の黒字から4000億円に迫る赤字に下方修正する方向で最終調整に入ったUFJグループ。経営責任を明確化するために、UFJ銀行の寺西正司頭取ら3人のトップも辞任。
背水の陣で経営危機を乗り越えようとしているが、きょうの朝日によると、持ち株会社のUFJホールディングスに、社外取締役として元トヨタ副社長の大木島巌・日野自動車会長を派遣する人事を固めたという。これまでトヨタからは磯村巌副会長が就任していたが、今年1月に急逝したあとは空席となっていた。
トヨタによるUFJ支援はこれまでもさまざまな憶測を呼んでいたが、今回、財務に明る大木島氏の派遣で、UFJとの関係がどこまで深まるか、トヨタの動きが注目される。