ボルボ『タンデム』の動力は、プロトタイプではEVを導入、40馬力で最高速度は20マイル/h=32km/h程度だが、これはあくまでデモカーの数字。実際のモデルはもちろんフリーウェイを走行する能力がある。
車体の軽さをカバーするために車高を低く、ティア・ドロップ型の流線的なボディで空気抵抗を低減させ、路面への垂直方向のベクトルを強めている。
現在開発が進んでいるのは1人乗りと2人乗りのモデルで、町中での個人ユーズとしてタンデムの考えが発展すれば、現在のインフラを変えることなく2倍の台数が走ることができるようになる。
タンデムが実際に発売される可能性があるか、などは未定の段階だが、「売れ筋だから」と渋滞や公害問題にあえて耳を塞ぎ利益のために大型SUVを販売する自動車メーカーがほとんどという現状で、真剣に未来と向き合うボルボの姿勢は、遠くない将来に大きな果実をもたらす結果になるだろう。