メーカー系ディーラーでペーパー車検…元検査員ら逮捕

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トヨタ系ディーラーの検査員が、実際には必要な点検・検査を行っていないにも関わらず、虚偽の保安適合証を捏造して車検に合格するように見せかけていたとして、警視庁は25日、この店の元社員ら8人を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕した。

警視庁・交通捜査課によると、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕されたのは、トヨタ東京カローラ・谷原店テクノショップの元社員で、今年3月の退職までは同店で検査員を担当していた5人を含む8人。

同課の調べによると、逮捕された8人のうち、社外の3人が2001年12月から2002年6月にかけての間、同店の検査員5人に依頼する形で、実際には同店に持ち込まれていない車両7台について、同店で点検・整備をしたとする虚偽の保安基準適合証を作成し、国土交通省・関東運輸局練馬自動車検査登録事務所に提出した疑いが持たれている。

関東運輸局では昨年9月に谷原店テクノショップの自動車分解整備事業の認証を取り消すとともに、実際の業務に当たっていた検査員5人の資格を停止。直後に刑事告発を行い、これを受ける形で警視庁が捜査を行ってきた。

警視庁ではペーパー車検を行ったのはこの7台だけではなく、1996年ごろから通算すると200台近いクルマの保安適合証を偽造してきた疑いが濃厚だとして、逮捕した8人を厳しく追及し、ペーパー車検の実態を調べる方針だ。

《石田真一》

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