【ホンダ・エリシオン試乗】…その1 ほかのミニバンと同じにしたくなかった

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【ホンダ・エリシオン試乗】…その1 ほかのミニバンと同じにしたくなかった
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ホンダから発売された新型ミニバン『エリシオン』。全幅や全長はライバルとなるトヨタ『アルファード』や日産『エルグランド』に近い数値でありながら、全高だけは13cmも低い1790mmとなっている。これは『オデッセイ』から採用された、低床プラットフォームの恩恵もあるが、そこには開発者のこだわりも隠されていたようだ。

本田技術研究所 人見康平氏は語る「エリシオンの開発段階ではスクープ誌にも報じられていた「グランドワゴン」と呼ばれた、全高の高いミニバンも企画していました。ただ、開発が進むにつれ、他社と同じようなクルマを作ってはホンダらしさが表現できないと考え、思い切って全高を低くしました」

「実際に全高を低くしたことでロールはするものの、ミニバンにありがちな不安定な挙動はだいぶ抑えられていると思います。販売店への説明会では、もてぎなどのサーキットで乗ってもらう機会を設けたこともありましたが、皆さん好印象をもって受け入れてくれています」とコメント。

実際に試乗してみた感じも、足回りが柔らかいのでかなりロールはするものの、重心や着座位置が低いこともあり、ワインディングを走っても恐さを感じるようなことはない。ステアリングに追従して、フロントが意外にも素早く切れ込んでいくので、アンダーステアになってしまうこともあるが、アクセル操作で簡単にコントロールするこができる。Lサイズのミニバンとしては、フットワークはかなり軽快だ。

ほかのミニバンとは違うクルマを作りたいという開発者のこだわりが、結果的には軽快なハンドリングを持つミニバンを作り上げることに成功したようだ。(つづく)

《岡島裕二》

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