28日深夜、神奈川県横浜市内で、強引に車線変更してきたクルマを避けようとした大型トラックが対向車と正面衝突するなど、クルマ6台が関係する多重衝突事故が起きた。この事故で2人が死亡、5人が重軽傷を負った。
神奈川県警・高速隊によると、事故が起きたのは28日の午後11時50分ごろ。横浜市旭区下川井町付近の国道16号線・保土ケ谷バイパスで、追越車線側に強引な車線変更をしてきた乗用車と、後続の大型トラックが接触した。
トラックは急ハンドルを切って接触を回避しようとしていたが、接触後に弾みで対向車線側に逸脱し、別の大型トラックと正面衝突。止まりきれなかった後続の軽自動車がこれに突っ込んだ。
トラックと接触して弾き飛ばされた乗用車も後続のクルマから追突されるなどしたため、結果としてクルマ6台が関係する多重衝突事故に発展した。
この事故で、大型トラック同士の正面衝突の巻き添えとなった軽自動車に乗っていた2人が全身を強く打って間もなく死亡。他の5台に乗っていた5人も重軽傷を負った。
対向車線に逸脱したトラックの運転手は警察の調べに対し、「前方に乗用車がウインカーも点灯させずに強引に割り込んでいた」と証言。乗用車を運転していた男性も「後ろを全く見ていなかった」と供述しているという。
乗用車を運転していた男性も重傷を負っていることから、警察ではこの男性の回復を待ち、業務上過失致死傷容疑でさらに事情を聞く方針。