【新聞ウォッチ】捜査当局、三菱自の河添元社長らも刑事責任追及へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月4日付

●社説:三菱自動車、体質の抜本改革だけが社を救う(読売・3面)

●三菱自動車またリコール、7車種11万6000台 交換部品の欠陥も(読売・39面)

●日産も7万台リコール届け出(読売・39面)

●首相「欠陥隠し、一流企業とは思えぬ」三菱自動車を批判(朝日・11面)

●三菱自動車株、終値200円まで戻す(朝日・11面)

●屋上駐車場からクルマ転落、破片直撃、小6重傷、中野(朝日・35面)

●三菱自動車、元社長刑事責任追及へ、クラッチ系統欠陥報告怠る、山口の事故誘発、安全宣言の裏で、病根深く(産経・1面)

●トヨタ、走行車線の維持装置開発、富士Sウェイに運転講習施設(産経・8面)

●社説:三菱自動車、本当にもうないのか(東京・5面)

●リコール届け出5年間で2倍超 三菱問題で加速(東京・9面)

●三菱自動車出資、改革断行が条件、フェニックスキャピタル安東社長(東京・9面)

●集合住宅で広がるカーシェアリング、みんなの一台(東京・28面)

●自動車部品メーカー、中国に開発拠点、現地ニーズ対応(日経・12面)

ひとくちコメント

三菱自動車が『パジェロ』などの主力車種約16万台の欠陥を発表したばかりの翌日、さらに、7車種11万6000台を追加リコールした。その中には交換部品の欠陥も含まれているという。

きょうも各紙が解説記事や社説で三菱自動車の「追加リコール」を分析しているが、衝撃的なのが産経の1面トップ。記事によると、山口県の死亡事故関連で、当時の河添克彦社長ら経営陣に刑事責任があるとみて、追及に向けた捜査を進め、解明を急ぐという。

一方、日経は、「根深き病巣」というタイトルで、反社会的な行為を繰り返す経営体質にメスを入れている。それによると、舘豊夫(故人)・中村裕一両社長時代から拡大路線をひた走り、権力を集めるトップに対して、幹部や部下は失点を恐れて情報を隠し、必要な情報を上層部に上げない病状がこのころから始まったと指摘している。

関係者の話によるとその中村元社長は、先日もボルボとの共同開発車のセレモニーに招かれ、オランダを訪れていたそうだが、若手社員から「“中興の祖”をそこまで崇め奉らなくてもいいのではないか」などと批判の声も上がっている。

《福田俊之》

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