【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】1.0リットル3気筒エンジンに注目

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【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】1.0リットル3気筒エンジンに注目
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トヨタ『パッソ』/ダイハツ『ブーン』のエンジンは1.0リットル直列3気筒DOHC(71ps/9.6kgm)と、1.3リットル直列4気筒DOHC(90ps/12.6kgm)の2種類。トランスミッションは全車4速ATでMTの設定はない。

1.0リットル直3の「1KR-FE」型エンジンはオールアルミブロックを持つ、オールニューの新世代エンジンだ。

エンジン型式の命名法は、冒頭にエンジンのキャパシティを示す数字、次にエンジン系列、ハイフンを挟んでシリンダヘッドの形式というトヨタの手法に沿ったものだが、開発はダイハツが行った。

ベーシックカー向けの安価なエンジンだが、新技術の数々が惜しげもなく盛り込まれている。

低回転から高回転まで、最適な吸排気を維持する連続可変バルブタイミング機構、着火力が強く長寿命なイリジウムプラグ、古くなっても触媒性能を維持できる特長を持つダイハツオリジナルのインテリジェント触媒等々。また、樹脂コートピストン、低張力ピストンリングの採用でエンジン内部の摩擦損失を減らし、経済性の向上も図られている。

結果、1.0リットル・2WDモデルの10-15モード燃費は21.0km/リットルを記録。これは同じくダイハツ製の1.0リットル直4を搭載するトヨタ『ヴィッツ』を上回るリッターカークラストップレベルの数字である。

1.3リットル直4の「K3-VE」はダイハツ『YRV』などに搭載されていたユニットの改良版だ。

両エンジンとも、国交省の平成17年排ガス基準75%低減レベル(4つ星)を達成おり、税の軽減措置を受けることができる。また1リットルのFF車は平成22年度燃費基準+5%も達成。新時代のベーシックカーにふさわしい経済性を持っている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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