【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】軽自動車由来の効率パッケージ

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【トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン発表】軽自動車由来の効率パッケージ
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トヨタ『パッソ』/ダイハツ『ブーン』(7日発表・発売)のボディサイズは全長3595mm×全幅1665mm×全高1535mm、ホイールベースが2440mm。

欧州でいうところのBセグメント(全長3.5m−3.85m)の下限に近いコンパクトな全長ながら、ホイールベースは兄貴分の『ヴィッツ』(2370mm)はおろか、全長が100mmも長い日産『マーチ』(2430mm)を超え、全長がBセグメントの上限に近いホンダ『フィット』のそれ(2450mm)に迫る。

ホイールベースの延長は、ただ漫然と設計ただけでは実現しない。ダイハツが軽自動車の開発で培った、エンジンスペースを限界までコンパクトに作るためのノウハウを最大限活用している。

パッソ/ブーンの開発目標のひとつに「ベーシックカーとして最小の車体外寸で、最大の車内寸法を得る」(トヨタ・多田哲也チーフエンジニア)というものがあった。そのために各部の設計をギリギリまで詰めて、長大なホイールベースを確保したのである。

このボディはまた、優れた空力特性も併せ持っている。フロントバンパーまわりの空気の流れの制御に工夫を凝らしてフロントタイヤにあたる空気抵抗を低減。スペース重視の角形ボディながら、Cd値はクラストップレベルの0.31を確保した。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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