【新聞ウォッチ】三菱ふそう、2時間48分の“前倒し”社長会見

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月15日付

●欠陥・不具合さらに62件、三菱ふそう、事故・発火78件、リコール45万台に(読売・1面)

●リコール制度、揺らぐ信頼 (読売・3面)

●「三菱自動車は計画見直しを」三菱重工の佃社長が認識示す(読売・8面)

●トヨタによるUFJ増資に含み(読売・8面)

●マツダ、技能系の採用を倍増(朝日・11面)

●近鉄急伸、いすゞ大商い、東証ニュースの先読み取引(毎日・10面)

●巨大市場はいま、中国自動車事情、車で通勤「成功者」象徴、高級車も大衆車も投入(毎日・10面)

●三菱ヤミ改修「過去の問題」強調、ポート社長、体質改善訴え(毎日・30面)

●外資が変えた、マツダとフォード、日本人社員の意識に変化、保守的考え脱却しヒット(産経・6面)

●日産、総額16臆4200万円、役員報酬アップ(産経・6面)

●ル・マン24時間、チーム郷総合優勝(産経・23面)

●三菱自動車、賞与を半減、冬支給見送り、50億円削減(日経・1面)

●奥田会長「1リーグ制8球団が面白い」(日経・5面)

●三菱自動車、不具合資料、倉庫に放置(日経・13面)

ひとくちコメント

15日に記者会見を予定していた三菱ふそうトラック・バスは、昨夜、予定を繰り上げてビルフリート・ポート社長が”前倒し”会見を行い、新たに欠陥や不具合で62件のヤミ改修をしていたことを明らかにした。

既に公表した10件を含め計72件。欠陥や不具合は、これで計159件となった。新たに20件の人身事故も公表。うち10件がリコールやリコールに準じる改善対策の対象で101件の火災・発煙事故も起きていたことも判明した。

きょうの読売、産経が1面トップ、他紙も1面や社会面で取り上げていたが、朝日は社会面だけの地味な扱いである。

記者会見は、午後7時から港区の本社ビル内で行われたが、100人以上の報道関係者が集まり、ポート社長を質問攻めにした。通訳が入ったこともあるが、終了したのが9時48分。3時間近くに及ぶロングラン会見だった。

ポート社長は「2000年当時は選択的な判断もあって、安全を軽視した結果、リコール隠しにつながった」と謝罪したが、記者団が経営責任などの核心に迫ると「過去の問題」「法の裁きに委ねており、ここでは言えない」などと答弁し、釈然としない場面も多くみられた。

《福田俊之》

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