気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年6月22日付
●三菱自支援「引き続き最大限協力」三菱東京FC畔柳次期社長に聞く(読売・8面)
●三菱ふそう赤字転落、2004年3月期、リコール隠しの影響で(読売・8面)
●三菱自動車の長期債券格付け引き下げ、S&P(読売・8面)
●F1米国GP3位、攻める琢磨、ファン魅了(読売・25面)
●三菱トラック出火、全焼(読売・39面)
●三菱ライトバン、シャフト外れる。高速走行中(読売・39面)
●三菱車欠陥で事故 あいおい損保、3000万円を請求(朝日・39面)
●三菱ふそう、株主総会、決算内容など開示せず、変わらぬ“隠ぺい体質”(産経・11面)
●「紙面の扱い小さくなる」クレーム隠しで三菱ふそう、三菱自動車と同日の会見に(産経・31面)
●三菱ふそう、開発部門出身の執行役員が退任(日経・11面)
●愛知万博、国内最大級の水素供給拠点、走れ燃料電池車 岩谷産業(日経・13面)
ひとくちコメント
あいおい損害保険は三菱自動車製のトラックが1999年に起こした事故に関して支払った保険金、約3000万円を負担するよう三菱側に請求していたことを明らかにした。読売が21日付夕刊1面トップで報じたが、各紙がきょうの紙面で追随している。
損保各社は保険金を支払った後でも、事故原因が車両の欠陥によると判明した場合は、自動車メーカーに負担を求めるのが通例という。
それにしても、三菱側の情報開示に対する対応の悪さが批判のマトになっている。
きょうの産経によると、リコール隠し問題で三菱ふそうは毎週1回のリコール検討状況や社内調査結果の今週分の公表を、三菱自動車と同じ23日にするよう新聞、テレビ各社が加入する「国土交通記者会」に申し入れたが、理由は「同じ日にすれば紙面の扱いが小さくなる」というもの。
記者会は拒否したそうだが、三菱ふそうは「会見の日時を決めるのは当社の都合」などとして、結局23日で押し切ったという。
きのうは三菱ふそうが株主総会を開いたそうだが、未上場会社のため、決算内容は非公開。相変わらず隠ぺい体質は改善されていない。