GMは、アジア太平洋地区本社を現在のシンガポールから上海へ移すことを明らかにした(既報)。夏までに移転準備を開始する。GMとパートナーである上海オートモティブインダストリー社は、この移転に伴い2億5000万ドルの投資を行う。
これはオフィスビル建設のためばかりではなく、新しく建設されるパン・アジア・テクニカル・オートモティブ・センター(PATAC)への設備投資でもある。PATACはクルマのデザイン、スタイリング、エンジニアリングに至るすべての施設を持ち、中国で最大のテストセンターとしても機能する予定。
GMによればアジア本社での従業員数は、現在の670人から来年には900人に増員される予定で、世界でもっとも成長の見込める市場としての中国へのGMの期待の高さが伺われる。
「安い労働力を求めてではなく、今後の中国のトレンドなどを肌身で感じるため」の本社移転、というGMのコメントが、これからの中国市場の重要性をはっきりと打ち出している。