日産自動車は、2010年までに世界本社と日本事業関連の主要機能を横浜市のみなとみらい21地区に移転することを決定した。24日にカルロス・ゴーン社長と横浜市の中田宏市長が発表した(既報)。
東京・銀座の現・本社ビルは日産の業績が悪化した際に森ビルに売却しており、現在はビルをリースしている状態だ。年間数億円と見られるリース料金を支払うよりも、日産の源流の土地である横浜に本社を新設した方が得策と判断した。ただ、森ビルとの契約があるため、2010年までは現在の銀座のビルに本社機能は置く。
横浜市に本社機能を移転することで厚木市の日産テクニカルセンター、横浜工場、追浜工場との連携強化が図れるとしている。
ゴーン社長は、横浜市に本社機能を移転することについて「日産のグローバル事業をより効果的、クロスファンクショナルに運営するには、先進的で柔軟性のある環境が必要」としている。