三菱自動車が発表した5月の生産・販売・輸出実績によると、国内生産は前年同月比18.5%減の4万4752台となり、4カ月ぶりにマイナスとなった。国内販売が一連のリコール事件の影響で落ち込んだのが主因だ。
国内販売は同38.8%減の1万4672台で5カ月連続のマイナスだった。リコール事件の影響で、『コルト』の販売が同58.3%減、『グランディス』の販売が同85.6%減となるなど、不振だった。販売台数は統計が現存する1992年以降で過去最低水準だった。国内のシェアは3.8%で、前年同月よりも1.9ポイントダウンした。
輸出は同15.2%増の2万4487台と2カ月連続のプラス。北米向けが同77.7%減と低迷したが、アジア向けが同42.5%増、欧州向けが同90.1%増だった。
海外生産は同3.2%増の7万2992台と5カ月ぶりにプラスとなった。北米生産が同33.1%減となったが、アジア向けが同14.2%増、欧州向けが同31.8%増となった。