【ボルボ・ブラックサファイア試乗】その3 オンロードでも安定した走り

自動車 ニューモデル 新型車
【ボルボ・ブラックサファイア試乗】その3 オンロードでも安定した走り
【ボルボ・ブラックサファイア試乗】その3 オンロードでも安定した走り 全 6 枚 拡大写真

ボルボ・カーズ・ジャパンから発売された特別仕様車の『XC70 ブラックサファイア』。XC70をベースにブラックサファイアと呼ばれるブラックメタリックのボディカラーをまとい、ホイールやインテリアも黒を基調にトータルコーディネートされている。

XC70の場合、バンパーやフェンダーのモールが未塗装のバンパーのため、シルバーなどのボディカラーだと、バンパーの押し出しが少し強く出てしまう印象があった。もちろんそれが魅力のひとつではあるのだが、ブラックサファイアのように全体的にまとまりのある配色のボディカラーを好む人も多いだろう。

インテリアにはパワーアシスト付きの本革シートを採用。ステッチの大きな本革シートはクッションが厚く、座り心地は抜群にいい。それでいながら滑るようなことはなく、ドライバーを包み込むようにホールドしてくれる。アイポントが高いので取り回しの面でも、それほどボディの大きさを感じることもない。木目からブラックメッシュに代えられたアルミパネルも、ボディカラーにマッチしたシックな印象。ブラックレザーのインテリアにはマッチしている。

エンジンや足回りに関してはベース車に対して変更は加えられていない。XC90にも採用された2.5リッターのライトプレッシャーターボは、発進時の低回転から軽々と重い4WDのボディを引っ張ってくれる。このターボエンジンは知らずに運転すればターボとは気付かぬぐらいに自然なフィーリングで、低回転からフラットなトルクを提供してくれる。そして209psの最高出力のエンジンで、1700kgのクルマを動かしているとは思えぬほど力強い。

サスペンションは最低地上高を高めているぶん、ピッチング方向の動きはV70よりも大きく感じるときがあるが、ロールに関しては想像以上にシッカリと抑えられており、意外なほどコーナリングの姿勢は安定している。これには今年のモデルから仕様変更された、ピレリ社製のタイヤの影響もあるのだろう。XC70にはオフロードの走行性能を高めるために、オンロードを犠牲にした印象は少ない。

『XC70 ブラックサファイア』はエクステリアもさることながら、インテリアもブラックを基調にまとめたクールな印象のSUV。このSUVなら山岳部の未舗装路はもちろん、フォーマルな装いで都会のホテルに乗り付けても絵になりそうだ。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  5. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る