【マツダ・ベリーサ発表】さりげないスペシャリティ
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ここから導き出されるのは、ベリーサはスペシャリティカーであるという結論だ。プログラム開発推進本部の清地秀哲・主査は、80年にデビューして若者から絶大な支持を得た「赤い『ファミリア』」の現代版としてベリーサを開発したという。
「赤いファミリア」は朴訥なスタイリングで、性能が高いわけでもない。しかし多くの支持を得られた理由として、清地氏は「明快なメッセージのある、わかりやすいクルマだったから」と説明する。キャラクターのはっきりした商品性が好感されたのだ。
そこでベリーサではキャラクター性を打ち出すために、MPVあるいはSUV的な多用途性をある程度犠牲にしてでも「何をやるにも中途半端」という結果を極力排除したかったのだとか。
しかし3ドアが若者にウケた「赤いファミリア」とは異なり、ベリーサは『デミオ』と同じ5ドアハッチバック。車型ではスペシャリティ感は演出できず、スタイリングで差異をつけようという作戦だ。
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