日立製作所、リチウム二次電池を高性能化

自動車 ニューモデル 新型車

日立製作所は29日、日本油脂と共同で、リチウム二次電池用の高性能固体高分子電解質を開発したと発表した。リチウムイオンの伝導度を従来の約3倍に高めた。

リチウム二次電池は、多様な二次電池の中で最もエネルギー密度が高い電池で、携帯電話やノート型パソコンに搭載されているほか、電気自動車などへの搭載も検討されている。

ただ、電解液として有機溶媒を用いていることから安全対策が不可欠となっていた。このため、有機溶媒系の電解質に代わりイオン伝導性ポリマーやセラミックスを用いた固体高分子電解質の開発が行われている。

新開発した固体高分子電解質は、ポリエチレングリコールホウ酸エステル化合物を使うことにより、従来の固体高分子電解質に比べ、実質的なリチウムイオン伝導度を高め電池性能を向上させた。

同技術は、6月28日から奈良県奈良市の「なら100年会館」で開催されている「インターナショナルミーティング・オン・リチウムバッテリーズ」でも公開している。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  3. 三菱がコンパクト市場に復帰!? 『コルト』次期型はエクリプスクロス風デザインのBEVに
  4. あのワイスピの“立駐ドリフト”をリアルで再現「Red Bull Tokyo Drift 2025」、ネオン×爆音×ドリフトの世界観
  5. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る