駐在所の警察官、酒気帯び運転で現場に急行?

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北海道警は2日、門別署に所属し、門別町内の駐在所に勤務する巡査部長が、酒気帯のままパトカーを運転して事件現場に向かう不祥事が起きていたことを明らかにした。監察官室ではこの巡査部長に対する処分を検討しているという。

北海道警・監察官室によると、不祥事が起きたのは6月30日の夜。同日の午後7時30分ごろ、門別町厚賀付近にある商店に設置された自動販売機が荒らされ、中にあった現金約3万円が盗まれる事件が起きた。

門別署では現場に近くにある厚賀駐在所の警察官に出動を指示しようとしたが、不在で連絡が取れなかったため、約20km離れた本町駐在所に勤務する54歳の巡査部長に出動を要請した。勤務時間は午後5時30分で終了していたが、巡査部長は「了解しました」とだけ答え、そのままパトカーに乗って現場に向かったという。

巡査部長は店主から調書を取るなどしたが、この際に店主が巡査部長が酒臭いことに気づいた。巡査部長は調書を届けるために同署へ向かったが、この間に「調書を取りに来た警察官は酒臭かったが大丈夫か」と連絡。巡査部長は同署に到着した段階でアルコーる検知を受けた。

巡査部長の呼気からは酒気帯び相当量以下である0.05ミリグラムのアルコールを検出しており、同署が事情聴取したところ、巡査部長は勤務終了後の午後6時ごろに500mlの発泡酒1本を飲んだことを認めた。検知した段階では道路交通法の基準には満たなかったものの、出動時にはわずかな酒気帯びであった可能性も高いとみられている。

監察官室によると、勤務終了後の行動の拘束はできず、飲酒自体は咎められないが、出動要請時に飲酒している旨を申告する必要があるという。これについて巡査部長は「厚賀(駐在所)が出られないという話だったので、拒否はできないと思った」と説明しているようだ。

警察では「警官の信頼を失墜させた」として、この巡査部長に何らかの懲戒処分を実施する方針だという。

《石田真一》

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