大型車スピードリミッターの不正改造で初の書類送検

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大阪府警は14日、大型トラックに装着が義務付けられたスピードリミッター(速度抑制装置)を不正に改造し、リミッター機能を解除していたとして、11人の運転手と、運送会社2社を道路運送車両法違反(不正改造)容疑で書類送検した。

大阪府警・交通捜査課によると、不正改造を行ったとして道路運送車両法違反容疑で書類送検されたのは、大阪市東成区内の運送会社と和歌山県和歌山市の運送会社。そして兵庫県姫路市内の運送会社などに勤務する11人の運転手と、法人としての前者2社。

調べによると、書類送検された11人の運転手は「90km/hで走っていると休憩時間が短くなるし、遅いのでイライラしてくる」と称し、自分の運転するトラックに取り付けられていたスピードリミッターの配線を改造するなどして作動させないようにして、昨年9月ごろから今年4月まで恒常的な速度超過違反を繰り返していた疑いがもたれている。

今年4月に姫路市内の業者が摘発されたことをきっかけに、口コミで改造方法の伝授を受けていた運転手がいることが発覚。芋づる式に検挙されていった。

大型車のスピードリミッターについては昨年9月に装着が義務付けられたが、簡単な方法で動作不能に追い込むことが可能なため、口コミで改造方法が広がっていた。

リミッター解除を不正改造容疑で摘発するのは今回が初めて。潜在的な改造人口は意外に多いとみられ、大阪府警では今後も摘発を続けていくとコメントしている。

《石田真一》

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