JDパワーアジアパシフィック(蓮見南海男社長)が実施した自動車保険顧客満足度調査によると、対象17社中で最も評価が高かったのは、ダイレクト系のソニー損保とチューリッヒだった。
同調査は今回、初めて実施したもので、2001年4月から2002年12月にかけて新車を購入した人を対象に今年4月に行った。回答者数や1万2316人。
それによると、顧客満足度に影響を与える「担当者」「企業力」「価格」「契約までのプロセス」「商品プラン」「商品情報の入手しやすさ・わかりやすさ」の評価で、最も得点が高かったのがソニー損保とチューリッヒで、両社が同点の1位になった。チューリッヒは保険請求時の満足度でもトップだった。
3位はアクサ、4位はAIU、5位が三井ダイレクト、6位がアメリカンホームと、上位6社はAIUを除き全てが代理店を介さない販売を行っているダイレクト系保険会社だった。
ただ、ダイレクト系の顧客では、次回契約更新時に同じ保険会社を選ぶ人の割合が平均を下回っており、商品やサービスに現時点では満足しているが「それが確固たるロイヤルティにつながっていない」(JDパワー)。
国内大手損保は、東京海上火災保険が7位、三井住友海上火災保険が8位だった。あいおい損保、富士火災海上保険、JA共済、日動火災海上保険、日本興亜損保、ニッセイ同和損保、日新火災、損保ジャパン、全労災は業界平均得点を下回った。