当て逃げの警察官、勤務中に飲酒していた!!

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兵庫県警は15日、追突事故を起こしたものの、酒気帯び運転の発覚を恐れて逃走したとして逮捕されていた須磨署・交通2課事故捜査係の係長職にあった52歳の警部補を同日付で懲戒免職処分としたことを明らかにした。

また、この警部補が事故当日の昼間から飲酒を行い、事故現場から逃走する際に自車を水田に転落させる事故を起こしていたことも公表している。

兵庫県警・監察官室によると、問題の事故は今年6月22日の午後6時45分ごろに発生している。神戸市須磨区西須磨付近の第二神明道路下り線・須磨ランプ付近で、運転を誤って路肩に乗り上げた軽自動車がバックしようとした際、後方で停車していた大型トラックに接触するという物損事故を起こした。

軽自動車を運転していた男は、一度はクルマを降りて大型トラックの運転手と話をする素振りを見せたが、隙を見て現場から逃走。そのまま姿を消していた。

トラック運転手がナンバーを記録していたことから、早い段階でクルマの所有者が判明したが、所有者は須磨署・交通2課事故捜査係の係長職にあった52歳の警部補だった。

事故処理を担当した高速隊の隊員が自宅周辺で張り込んだ結果、事故から約2時間後に帰宅した警部補を発見。その場で任意同行を求め、後に容疑が固まったとして逮捕している。

その後の調べで、この警部補は事故当日の午後2時ごろに勤務先の須磨署を出て、近くのコンビニエンスストアでビール(350ml缶)2本を購入。人通りが少ない路地でそれを飲み干し、口臭防止用のスプレーで匂いを消してから職場に戻った。

その後、通常勤務を行い、帰宅する際に事故を起こした。この際には飲酒から約4時間30分が経過していたが、「匂いで飲酒が発覚するかもしれない」として逃走したという。

その後、逃走中にも発泡酒4本を購入。気分を落ち着かせるために車内で2本を飲んだが、これでアルコールが回ったのか、午後8時ごろに自宅近くの交差点で右折に失敗。自車を水田に転落させた。警部補はクルマを放置して徒歩で帰宅しようとしたが、ここで張り込み中の高速隊員に発見されている。

監察官室では、交通事故処理を担当する部署の係長職にある警部補が勤務中に酒を飲み、さらには飲酒しながらクルマを運転していたという点を「極めて悪質」とし、15日付けでこの警部補を懲戒免職処分とした。

また、直属の上司である須磨署・交通2課の課長についても、監督責任を問い、所属長注意の懲戒処分を実施している。

《石田真一》

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