暴走族の活動を認めると暴力団の収入に…面倒見を起訴

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広島地検は16日、自分が所属する暴力団から指示を受け、暴走族グループから「会費」と称した上納金を巻き上げていたとして、指定暴力団の構成員で、この暴走族の「面倒見」とされる21歳の男を恐喝罪で13日までに起訴していたことを明らかにした。

この男は2003年2月、自分が所属していた指定暴力団から資金集めの指示を受け、自分が面倒見を務める広島市西区を拠点とする暴走族グループのリーダーに対して「1人あたり2万6000円を集めてこい」と命令。同年3月までに3回に渡り、総額48万6000円を脅し取った疑いが持たれている。

男はこのグループに対し、走行会費の名目でメンバー1人あたり3000円を毎月徴収していたが、何らかの理由で上位の指定暴力団の資金事情が悪化。面倒見に対して会費増額を迫るように指示していたとみられる。

警察では「会費名目で集めた現金が暴力団の資金源になっていた可能性は極めて高い」とみており、暴力団への資金源を絶つ目的もあり、今後も同様の摘発を積極的に進める方針だ。

なお、暴走族から面倒見が集めた現金を暴力団への上納金と認定し、恐喝罪を適用するのは意外にも今回が全国初のケースとなる。

広島県警は、暴力団の構成員や周辺者などの面倒見は現在も50人以上が存在するとみており、最近では資金集めの手段がより巧妙化しているとして警戒を強めている。

《石田真一》

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