滋賀県警は23日、今月4日未明に発生した暴走族同士とみられる大乱闘事件の容疑者として、大津市内を拠点とする暴走族グループのメンバー5人を暴力行為処罰法違反容疑で逮捕した。
警察では逮捕した5人を厳しく追及。乱闘に関わった人物の特定を急ぐ。
滋賀県警・大津署によると問題の事件は今月4日の午前4時30分ごろに発生。大津市際川2丁目付近のコンビニエンスストア駐車場で、大津市内を拠点とする暴走族グループのメンバー20人と、京都府京都市内を拠点とする暴走族グループのメンバー30人が乱闘となり、双方に多数の負傷者が出た。
警察では双方のメンバー各1人を暴力行為処罰法違反と傷害の容疑で逮捕。取り調べを続けてきたが、実はこの事件が起こる数時間前に起きた別のトラブルが事件の発端となっていたことがわかった。
大津側のメンバーは4日の午前2時30分ごろ、大津市下阪本2丁目付近西大津バイパスをバイクで走行していた京都側の6人を発見。「お前らどこの者だ」などと因縁を付け、持っていた工具でバイクを叩き、ヘッドライトなどを破壊した。
京都側のメンバーは「大津でやられた」と仲間に対して救援を要請。これに応じたメンバーが続々と大津に向かい、乱闘事件に至ったとみられている。
このため、警察では「発端は大津側にあった」と判断。バイク破壊に加わった大津側メンバーの少年5人を逮捕した。