自転車を酒酔い運転、無灯火、右側通行…重過失

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福岡県警は6日、今年5月に福岡市中央区内で発生し、1人が死亡した自転車同士の衝突事故で、軽傷を負った39歳の男性が飲酒運転と無灯火、右側通行の状態で相手側に衝突したと認定し、重過失致死容疑で書類送検した。

福岡県警・福岡中央署によると、問題の事故は5月13日の未明に発生している。同日の午前0時30分ごろ、「福岡市中央区平尾付近の市道で2人の男性が倒れている。事故ではないか?」という通報が通行人から寄せられた。

同署員が現場に到着すると、路上に2台の自転車が倒れており、近くには27歳の男性が倒れていた。男性は頭を強打したものとみられ、すぐに近くの病院へ収容されたが、意識を回復しないまま同日午後に死亡している。

警察では自転車同士が出会い頭に衝突したと断定。もう一方の当事者である39歳の男から事情を聞いているが、警察の調べに対しては「酒に酔っていたし、細かい状況まで覚えていない」と供述した。

その後の調べで、この男も転倒時に頭を打っており、当時は一時的な記憶喪失の状態に陥っていたことが判明。このため、事故当時の記憶が希薄な状態となっており、証言は正確性に欠けるという判断に至り、道路交通法違反容疑での摘発は見送った。

だが、この男が事故当時かなり酒に酔った状態で自転車に乗り、無灯火で右側走行を行っていたことが現場の状況からわかっており、「重い過失があった」と最終的に認定。重過失致死容疑で書類送検することになった。

また、死亡した男性についても、酒に酔った状態で自転車の乗りながら携帯電話でメールの閲覧をしていた可能性が高くなった。

これは現場に落ちていた携帯電話がメール閲覧状態で発見されているためで、警察では「事故当時に携帯電話を注視していたかどうかについては目撃者がいないためにわからないが、閲覧していた可能性はあり、これによって前方不注意になっていた可能性は極めて高い」と分析している。

《石田真一》

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