【スバルWRC歴代 写真蔵】2000インプレッサ WRC2000 英国・ラリー車

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【スバルWRC歴代 写真蔵】2000インプレッサ WRC2000 英国・ラリー車
【スバルWRC歴代 写真蔵】2000インプレッサ WRC2000 英国・ラリー車 全 8 枚 拡大写真

99年はリチャード・バーンズとユハ・カンクネンのコンビでWRCに打って出た。マシンは熟成の域に達した『インプレッサ』だ。序盤戦は99年モデルで戦い、第3戦のサファリ・ラリーでバーンズが勝利を収め、カンクネンも2位になるなど、有終の美を飾っている。また、新井敏弘も6位でフィニッシュした。これに続く第4戦のポルトガル・ラリーで2000年スペックの改良型インプレッサを投入する。重量物をホイールベースの内側に押し込み、重心も下げた2000年モデルは、99年モデルより軽量化を図るとともに重量配分も最適化を図った。

【画像全8枚】

序盤から2番手につけたバーンズは、最終レグで群を抜く速さを見せつける。スペシャルステージの半分以上でトップタイムを叩き出し、最初にチェッカーを受けた。この勝利はスバルにとってWRC通算30勝目だ。デビュー戦で高いポテンシャル発揮したインプレッサは、アルゼンチン・ラリーも制し、ポテンシャルの高さを証明した。

その後、アクロポリス・ラリーでも優勝を飾っている。タイトル奪取に燃えるスバルとバーンズはプジョー、三菱とシーズン終盤まで熾烈なポイント争いを繰り広げた。メイクスチャンピオンの座は惜しくもプジョーにさらわれたが、最終戦のグレートブリテン・ラリーではバーンズが3年連続のウイナーとなっている。このシーズンをもって初代インプレッサはWRCの桧舞台から降りた。

■マシンスペック
エンジンタイプ:EJ20 水平対向4気筒DOHC
排気量:1994cc+インタークーラー・ターボ
最高出力:300ps/5500rpm
最大トルク:48kgm/4000rpm
駆動システム:4WD
トランスミッション:6MT
サスペンション:ストラット
タイヤ:ピレリ
全長×全幅×全高(mm):4340×1770×1390
ホイールベース(mm):2520
車重(kg):1230kg

《片岡英明》

片岡英明

片岡英明│モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 60fpsの超滑らか映像、“全部入り”純正ミラー交換型デジタルルームミラーが登場
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. 次期『Sクラス』はこの顔? メルセデスベンツ『ビジョン・アイコニック』発表…大型2ドアクーペ提案
  5. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る