【ボルボC70 T-5クラシック試乗】その2 ブランド品を衝動買いしてしまう、あの感覚…小沢コージ

自動車 ニューモデル 新型車
【ボルボC70 T-5クラシック試乗】その2 ブランド品を衝動買いしてしまう、あの感覚…小沢コージ
【ボルボC70 T-5クラシック試乗】その2 ブランド品を衝動買いしてしまう、あの感覚…小沢コージ 全 6 枚 拡大写真

乗り込むなり気づくのが全体の高級感。前の『C70』もそうだったが、このクルマはスタイリングといい、インテリアといい「高そうに見えるポイント」を上手に押えている。

まずはスタイリング。ノーズは長く伸びやかで、リアもヘンに小さくまとまらず、高級車らしい。さらによかったのが古さだ。カブリオレに限り、ベースに前の前の『850シリーズ』のボディを使ってるから、全体的にボルボらしい四角さが残ってる。そのクラシカルさが妙な高級感を醸し出すのだ。

インテリアもナビの装着などを前提としてない革張りの古臭いものだが、逆に効果的。幌屋根グルマにはちょうどいい感じだ。

さらにポイント高いのは、C70にしか搭載されないDYNAUDIO社のオーディオだろう。知る人ぞ知るデンマークの超高級品で、音のよさはもちろん「じつはホームオーディオの世界では超一流」というハズし具合がいい。ボルボとは北欧つながりで「ボルボにしか基本的に付かない」ってとこもポイント高い。

走りは正直、今の水準と比べると一段落ちる。ステアリングはつねにプルプルいってるし、明らかにボディ剛性は低め。だが、それまたオープンカーらしいし、走り出せば気にならない。そのほか駆動系、ステアリング系は滑らかだし、新搭載のハイプレッシャーターボも、後からひと呼吸遅れて加速する感じが結構気持ちいい。妙に高級車っぽいのだ。

そして肝心なのが価格。500万円台でこの高級感&実用性。安くはないが、ベンツやBMWの同クラスが6〜700万円もすることを考えると悪くない。ボルボのプチブルジョワなイメージも捨てたモンじゃないし、モノが気に入れば「これでいっか」と衝動買いしたくなる気持ちもわかる。そう、伊達に日本で2番目に売れる高級オープンじゃないのだ。

《小沢コージ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る