24日、茨城県猿島町内で、男性が道路に高さ4mの脚立を置き、生垣を手入れしていたところ、脚立の下をくぐり抜けようとした原付バイクが、異常開脚防止用のチェーンに衝突した。弾みで脚立は倒れ、男性が頭を強打して死亡している。
茨木県警・境署によると、事故が起きたのは24日の午後3時30分ごろ。猿島町山付近の町道で、町道に隣接する民家に住む61歳の男性が、幅員3mあまりの道路に高さ4mの脚立を置き、生垣の手入れを行っていたところ、17歳の少年が運転するバイクが脚立の間をすり抜けようとした。
バイクを運転していた少年は、脚立の両脚の間にある異常開脚防止用のチェーン(太さ5mm)に気がつかずに進行。これがヘルメット上部に接触し、脚立は弾みで少年の前方側に倒された。
脚立の上で作業していた男性は高さ4mから転落し、頭を強打。近くの病院に収容されたが、間もなく死亡している。原付バイクを運転していた少年にケガはなかった。
現場は交通量が少ない道路で、男性は道路を塞ぐような形で脚立を設置していたとみられる。このような場合には、道路の占有許可を警察に求める必要があるが、男性からは許可申請はなかったという。
また、道路を塞ぐような状態だったために、原付バイクが真下をすり抜けざるをえなかった可能性もあり、警察では原付バイクを運転していた少年からも詳しく事情を聞くとしている。