2人乗り原付バイクを抑止…警官の判断は行き過ぎか

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7日、栃木県益子町内の県道で、2人乗りの原付バイクを発見した警察官が、このバイクを強制的に抑止しようと乗っていたパトカーで道を塞ぎ、バイクが避けきれずこれに激突する事故が起きた。

バイクを運転していた16歳の少女が顔面骨折の重傷を負っている。

栃木県警・真岡署によると、事故が起きたのは7日の午後4時25分ごろ。益子町塙付近の県道をパトロールしていた同署・地域課に所属する29歳の巡査が前方を走る2人乗りの原付バイクを発見した。

巡査はこれを抑止しようと追跡を開始。途中で対向車線に進出してバイクを追い越し、バイクの前方約50m付近でパトカーを斜めに進行させ、バイクが走行していた車線を塞ぐような状態で停止した。

バイクは30km/h程度の速度で走行していたが、前方の進路に突然割り込んできたパトカーを回避することができず、そのまま側面部に激突した。

この事故でバイクは転倒し、運転していた16歳の少女が路上に投げ出され、顔面の骨を折る重傷を負っている。パトカーに乗務していた2人の警官と、バイクに同乗していた19歳の少年にケガは無かった。

後の調べでバイクを運転していた少女は無免許だったことが判明している。

通常、容疑車両の追跡を行う場合には停止するようにマイクで呼びかけたり、サイレンと赤色灯を使った状態で追従しながらナンバーの記録などを行う。

ところが今回はサイレンや赤色灯を使用しないばかりか、マイクでの予告も行わず、容疑車両の直前に割り込むなどかなり強引な抑止を行っている。

警察でもこの点を重視し、パトカーに乗っていた警察官の判断について調べを進めるとともに、業務上過失傷害容疑でも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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