【スバル・レガシィ3.0RスペックB 欧州試乗】その2 今までにない豊かな走り…河口まなぶ

自動車 ニューモデル 新型車
【スバル・レガシィ3.0RスペックB 欧州試乗】その2 今までにない豊かな走り…河口まなぶ
【スバル・レガシィ3.0RスペックB 欧州試乗】その2 今までにない豊かな走り…河口まなぶ 全 4 枚 拡大写真

走らせると即座に6速MTの豊かな感触を実感する。STi用のそれは、『インプレッサ』のキャラクターによるところか、シフト時にゴリッとした感じがあり、ストロークも短く、いかにも「操作」している感覚だが、『3.0RスペックB』のそれは洗練された質感をともなうもので、「操作」というより指揮者がタクトを振っているような感じだ。

シフトしていくと確かにインプレッサよりもゲートが迎えてくれる感覚があり、かつそのあと、シフトを送ったときの引っかかりや底付き感なども見事に払拭されていた。ただ個人的にはシフト方向/セレクト方向ともに、より明確なゲート感があってもよいように思えた。

「シフトリンケージの底付き感改善のためシムのようなものを入れたり、わざとレバー剛性を抑えフィールをよくしたり、音を抑えるなど対策も取っています。ほかにもちろんクラッチの踏力や反力、ストロークなどに関しても徹底して、滑らかさ、節度感、軽快感など微妙な領域で何パターンか試作品を作り、さまざまな場所で多くの人たちに試してもらいました」という、シフトフィールたったそれだけのことにこれほどまでにこだわっているのだ。

「レガシィの車格にふさわしくグランドツーリングカーとして、基本的に操って疲れないものを…」という開発陣の狙いはキッチリ達成されていた。3.0RスペックBには、確実にほかのクルマにはない「豊かさ」が増していると思えた。

「レガシィには、まだまだ可能性が残されています。我々はそれに対して、ことあるごとにアップデートしていくつもりです」

増田さんが語るそんな思いにこそ、ほかとは違うスバルのクルマづくりが顕著に表れている。これならば、レガシィは時間が経つに連れ、我々が理想とするスポーツセダンへと熟成されるに違いない。

《河口まなぶ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る