26日、三重県大内山村内の国道42号線で、前方で停止していたクルマを回避するために対向車線側へ逸脱した大型トラックが、順走していた軽自動車2台と相次いで衝突する事故が起きた。
この事故で1台目のクルマに乗っていた2人が死亡。2台目に乗っていた2人も軽傷を負っている。
三重県警・大台署によると、事故が起きたのは26日の午後1時35分ごろ。大内山村内の国道42号線で、52歳の男が運転する大型トラックが対向車線側に逸脱。順走していた軽自動車2台と相次いで衝突した。
このうち1台目は正面衝突で車体が大破。運転していた76歳の男性と、助手席に乗っていた75歳の女性が全身を強く打ち、収容先の病院で死亡。
避けきれずに衝突した2台目のクルマを運転していた28歳の女性と、助手席に乗っていた60歳の女性がともに軽傷を負っている。
現場は緩やかな右カーブ。警察では大型トラックを運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。2人が死亡した後は容疑を同過失致死傷容疑に切り換えて調べを進めている。
取り調べに対して男は「前方で右折待ちをしていたクルマに気づくのが遅れ、追突を回避するために対向車線側に避けた。前方からクルマが来ていることには気がつかなかった」などと供述している。警察では男の漫然運転が事故の原因とみている。